【NQNニューヨーク=古江敦子】3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=104円45~55銭で取引を終えた。米大統領選の投票日を迎え、民主党のバイデン前副大統領が勝利するとの観測が強まった。リスク回避目的で買われてきたドルがユーロなどに対して下落し、円に対するドル売りに波及した。
投票日直前の世論調査から、バイデン氏の勝利と米議会の上下両院で民主党が多数派を占めるとの観測が強まった。新政権発足後に大型の財政出動が実現し、米景気回復の勢いが増して投資家心理が改善するとの見方が広がった。
リスク回避目的で買われやすいドルの先安観が意識され、ユーロや英ポンドに対してドルが売られた。カナダドルなど資源国通貨や、メキシコのペソなど新興国通貨に対してもドルが下落し、対円でのドル売りにつながった。
もっとも、円買いの勢いは限られた。米株式相場が大幅高となり、ドルと同様に低リスク通貨である円には売りも出た。
円の高値は104円44銭、安値は104円75銭だった。
円は対ユーロで続落し、前日比50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=122円40~50銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで7営業日ぶりに反発。前日比0.0080ドル高い1ユーロ=1.1715~25ドルで終えた。バイデン政権の誕生を見込み、米景気回復でリスク選好が強まるとみたユーロ買い・ドル売りが優勢となった。
この日の高値は1.1739ドル、安値は1.1696ドルだった。
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