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トヨタの「持てる技術詰め込んだ」燃料電池車、2代目ミライ誕生…航続850キロ - 読売新聞

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 トヨタ自動車は9日、燃料電池車(FCV)の新型「ミライ」を発売した。初代から6年ぶりとなる全面改良で、航続距離を3割伸ばして使い勝手を向上させた。二酸化炭素(CO2)を排出しないFCVは、究極のエコカーと呼ばれるが、水素補給拠点の整備など課題も多い。トヨタは商用車も含めた量産体制を整え、市場拡大を図る。

 2代目は、搭載できる水素の量を初代よりも2割増やし、航続距離を650キロから850キロに伸ばした。3分程度の充てんで、東京から広島まで走れる計算だ。

 吸入した空気の汚れをフィルターで濾過ろかすることで、走るほど空気を浄化する「マイナスエミッション」も実現したという。スポーティーなデザインとし、4人乗りから5人乗りに定員を増やすなど基本性能を底上げした。

 価格は最も安いグレードが710万(税込み)からで、初代(約740万円から)よりも抑えた。政府の補助金を使えば、約570万円~約663万円で購入でき、自治体が設ける補助金制度を活用できれば、さらに安くなる。

 開発責任者の田中義和チーフエンジニアは「持てる技術を詰め込んだ」と話す。

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