きょうから核禁条約会議核被害、世界に伝える被爆者の孫、露の侵攻受け渡欧 - 毎日新聞

　ロシアのウクライナ侵攻が渡航の決め手だった――。広島出身の若者の女性が今月、ウィーンに渡り、核廃絶について世界から集う仲間とともに考えを深めている。自分の祖母も被爆者だったが、生前多くを聞くことはなかった。いま何が若者を突き動かしているのだろうか。

　広島市で核廃絶に取り組む市民団体「核政策を知りたい広島若者有権者の会（カクワカ広島）」の瀬戸麻由さん（31）。21日からウィーンで始まる核兵器禁止条約の第1回締約国会議に合わせて16日に現地に入った。今月下旬までの滞在中、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン（ICAN）」主催の市民フォーラムなどに参加している。「世界中から集まるNGOやNPOの人たちと交流してつながりたい」と意気込む。

　広島県呉市出身。2022年3月に95歳で亡くなった祖母が被爆者だった。被爆体験を口にすることが少なかったこともあり、瀬戸さんから積極的に話を聞くこともなかった。

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