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小惑星に探査機ぶつけ、軌道変更に成功…「天体から地球を守る」実験で歴史的成果 - 読売新聞オンライン

 【ワシントン=冨山優介】米航空宇宙局(NASA)は11日、無人探査機 DARTダート を小惑星にぶつけて軌道を変えることに成功したと発表した。天体の軌道を意図的に変えたのは世界初という。天体の衝突から地球を守る「プラネタリー・ディフェンス(惑星防衛)」の実験として歴史的な成果となった。

 DART(重さ約550キロ・グラム)は9月26日、地球から約1100万キロ・メートル離れた位置で、DARTより約900万倍重い小惑星ディモルフォス(直径約160メートル)に体当たりした。

 ディモルフォスは衝突前、別の小惑星の周囲を11時間55分の周期で回っていた。衝突後は軌道が変わり、周期が32分短くなって11時間23分になったことを、地上の望遠鏡による観測で確認したという。

 NASAは実験前、ディモルフォスの周期が1分13秒以上短くなれば成功と判断する、と説明していたが、その基準の25倍以上、周期が短縮されたことになる。衝突で生じた破片がディモルフォスの表面から噴出し、その勢いが軌道を変える後押しになったとみている。

 NASAのビル・ネルソン長官は記者会見で「人類にとっての大きな分岐点となった。宇宙から何かが飛来してきても、NASAは対応する準備ができているということを示した」と述べた。

 NASAは、ディモルフォスが今後、地球に衝突して被害を及ぼす恐れはないとしている。

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