
ロシアのペスコフ大統領報道官は3日、ロシアが9月末に併合を宣言したウクライナ東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)をプーチン大統領が訪問する可能性について記者団に「いずれは実現する」と述べた。訪問で併合の既成事実化を強める狙いとみられる。併合したウクライナ東部や南部の防衛のため追加動員があり得るとの観測は否定した。
タス通信などによるとペスコフ氏は、ドンバスについて「ロシア連邦の一部だ」と述べ、プーチン氏の訪問は当然だとの見方を示した。具体的な時期の見通しは明らかにしなかった。
ロシアが併合を宣言したドンバスや南部ではウクライナ軍との激戦が続いており、9~10月の部分的動員に続き、追加動員の観測が一部で出ている。ペスコフ氏は「そのような情報はない。動員は完了したとの大統領の言葉を知っているはずだ」と述べ、追加動員への国内の不安払拭を図った。
一方、ウクライナ南部ヘルソン州のヤヌシェビッチ知事は3日、ロシアが占領するドニエプル川東岸の住民に川を渡ってウクライナが支配する西岸に避難するよう呼びかけた。ウクライナ軍は西岸の州都ヘルソンを奪還、東岸に撤退したロシア軍との戦闘激化の可能性がある。
ヤヌシェビッチ氏は「ウクライナ側に戻りたい全ての人を待っている」と訴えた。避難期間は3~5日で、ウクライナ国籍だと証明する必要があると説明。ロシア軍が撤退時に輸送船を破壊したため、住民所有の船でのみ避難可能だとした。(共同)
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