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中国 習近平国家主席 全人代で再選 異例の3期目に - nhk.or.jp

中国で開かれている全人代=全国人民代表大会で、10日、習近平国家主席が再選されました。習主席は、党、軍、国家の3つのトップを引き続き務めることが決まり、異例の3期目が本格的に始動することになりました。

全人代は10日、全体会議を開いて投票を行い、習近平国家主席を賛成2952票、反対、棄権いずれも0票の全会一致で再選しました。

国家主席のポストは、5年前に憲法が改正され、2期10年と定めていた任期が撤廃されたことから、国家主席として3期目に入るのは習主席が初めてです。

習主席は、去年10月の共産党大会を経て、党のトップである総書記として異例の3期目入りを果たしたほか、中央軍事委員会の主席にも就いていて、党、軍、国家の3つのトップを引き続き務めることが決まりました。

習主席は、再選を決めたあと「社会主義現代化強国の建設のため努力し奮闘する」と述べ、みずからの掲げる目標の実現に努めると宣誓しました。

また、全人代は、新しい国家副主席に、去年の党大会まで政治局常務委員を務めた韓正副首相を、全人代トップの委員長には、党の序列3位の趙楽際氏をいずれも全会一致で選出しました。

11日と12日は、首相などを選出する予定で、習主席は関係の近い人物を要職に据え、権力の掌握を一層強める形で、異例の3期目を本格的に始動させることになります。

このほか全人代では、10日、データの管理や利用を担う「国家データ局」や、金融監督の機能を強化するための、「国家金融監督管理総局」などを設立するとした機構改革案が採択されました。

松野官房長官 “日中 対話を重ね 双方の努力で構築を”

松野官房長官は、午後の記者会見で「中国との間には、さまざまな可能性とともに数多くの課題や懸案が存在していると同時に、日中両国は、地域と世界の平和と繁栄に大きな責任を有している」と述べました。

そのうえで、「去年の日中首脳会談で得た前向きなモメンタムを維持しながら、主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めつつ、諸懸案を含めて首脳間をはじめとする対話をしっかりと重ね、『建設的かつ安定的な関係』を双方の努力で構築していく」と述べました。

プーチン大統領 祝福のメッセージ 両国関係の発展強調

ロシアのプーチン大統領は、3期目に入った中国の習近平国家主席に対して10日、祝福のメッセージを送りました。

ロシア大統領府によりますと、この中でプーチン大統領は「両国間の包括的なパートナーシップと、戦略的な相互関係の強化をもたらした習主席の個人的な功績を高く評価している」と両国関係の発展を強調しました。

そのうえで「われわれは、最も重要な地域的・国際的な課題で、引き続き協力していく。ともに行動することで、さまざまな分野で、実りある両国の協力が築かれることを確信している」とし、ウクライナ情勢や台湾情勢などを念頭に、中国との一層の連携強化の必要性を訴えた形です。

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