フランス怒りの抗議暴徒化で警官万人動員少年射殺の警官は訴追 - ブルームバーグ

パリ郊外のナンテールで27日、交通取り締まり中の警察官が停車命令を無視した17歳の少年を至近距離から射殺したことへの怒りの抗議は、28日夜に一部グループが学校や市庁舎に火を放つなど暴動に発展した。政府は全国で４万人、パリだけでも5000人の警官を動員し、180人余りが逮捕された。

　　ソーシャルメディアに投稿された動画は、２人の警官が車に身を乗り出し、発車させて離れようとするドライバーに１人が発砲する様子を捉えていた。射殺されたナエルという名の少年の姓を当局は公表していない。

自動車や公共の建物に火を放つなど一部のグループが暴徒化

Source: Bloomberg

　　撃った警官は殺人罪に問われ、訴追手続きが29日に開始された。ナンテール検察のパスカル・プラーシュ検事はこの日の記者会見で、「武器使用の法的条件を満たしていなかった」との見解を示した。

　　マクロン大統領は28日夜の暴動を非難し、そのような行動は「正当化されない」とツイート。ボルヌ首相も訪問先のバルドワーズで、「昨夜起きた暴力を正当化するものは何もない」と訴えた。

Les violences contre des commissariats, des écoles, des mairies, contre la République, sont injustifiables.

Merci aux policiers, aux gendarmes, aux sapeurs-pompiers et aux élus mobilisés.

Le recueillement, la Justice et le calme doivent guider les prochaines heures.
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) June 29, 2023