香港高裁、民主派の曲の禁止令認めず、政府申請を拒否 - 産経ニュース

２０１９年９月、香港市内で「香港に再び栄光あれ」を歌う若者ら（共同）

香港高等法院（高裁）は２８日、２０１９年の反政府デモで民主派のテーマ曲となった「香港に再び栄光あれ」の演奏などを全面的に禁じる命令を出すよう求めた政府の申請を認めない判断を示した。２０２０年の香港国家安全維持法（国安法）施行後、司法の独立性が後退したとの懸念が強まる中、一定程度の独立性を示した形。

政府は同曲を歌ったり、映像をインターネットに流したりすれば刑事罰の対象にするよう要求していた。裁判所の禁止令が出れば、香港の表現の自由がさらに狭まるとの不安が広がっていた。

政府は申請の際に「国家の安全と国歌の尊厳を守るため」と主張。歌詞の印刷や替え歌も禁止行為に含まれ、同曲に関連するあらゆる行為を違法とするよう求めていた。

歌詞には「自由で光り輝く香港を打ち立てよう」「民主と自由が永遠に続くことを切に願う」「正義のために、時代の革命だ」などの言葉が含まれている。（共同）

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