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中国・フィリピン、南シナ海巡り再び非難の応酬 緊張緩和見えず - ロイター (Reuters Japan)

米、中国によるフィリピン補給船の妨害を批判

 米政府は10日、中国が南シナ海でフィリピンの補給船を妨害したことについて、「危険で安定性を損なう行為」をやめるよう求める声明を出した。写真は南シナ海で活動する中国海上民兵の船。2日撮影。フィリピン沿岸警備隊提供(2023年 ロイター)

[マニラ 11日 ロイター] - 南シナ海の領有権問題でフィリピンと中国が再び対立している。南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁、中国名・仁愛礁)周辺で週末に起きた双方の船舶衝突を巡り互いに非難。先月、両国首脳が緊張緩和の方策を模索したが、当該海域では緊張が続いている。

フィリピン沿岸警備隊は、中国側が放水砲を使用した上、フィリピンの補給船と沿岸警備船に衝突し、1隻が「深刻なエンジン損傷」を受けたと非難。一方、中国海警局はフィリピン船が意図的に衝突したと主張している。 もっと見る

先月米サンフランシスコで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議中、フィリピンのマルコス大統領と中国の習近平国家主席が会談した。マルコス氏は、地政学的な問題が両国関係を決定づける要素になるべきでないとの見方で、習氏と一致したと述べていた。 もっと見る

米国務省のマシュー・ミラー報道官は10日の声明で「長年の前哨基地への物資補給を妨害し、合法的なフィリピンの海事行動に干渉することは、地域の安定を損なう」と指摘。中国に対し、2016年に南シナ海を巡るフィリピンとの紛争を巡って下された仲裁判断に従うよう求めるとともに、相互防衛条約を結んでいるフィリピンに対する支援を再確認した。

米国防総省の報道官は11日、米国とフィリピンの相互防衛条約へのコミットメントを再確認し、中国の「安全でない作戦行動」後の安定を求めたと述べた。

フィリピンのマルコス大統領は10日にX(旧ツイッター)への投稿で、中国による「武力行使と挑発」から断固としてフィリピンの主権を守る決意を示した。

中国側から放水砲を受け衝突された船にはフィリピン陸軍のブラウナー司令官が乗船していた。国家安全保障会議(NSC)の報道官は会見で、中国側のエスカレートした行動だと批判した。

一方、中国の人民解放軍日報は論説記事でフィリピンに対し、直ちに違反をやめ、挑発的な行動を厳格に制御し、「墓穴を掘るのを控える」よう求めた。

また、一部の覇権主義的な国が南シナ海で問題を扇動して分裂を生み出し、対立をあおっているとし、そうした国々がフィリピンによる違法な侵害と挑発を公然と支持していると指摘。フィリピンの行動は「外部勢力による扇動と密接に関係している」と主張した。特定の国は名指ししなかった。

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