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イスラエルがダマスカス空爆、シリア軍顧問の「革命防衛隊」4人死亡か…イランが報復示唆 - 読売新聞オンライン

 【テヘラン=吉形祐司、ワシントン=池田慶太】イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は20日、イスラエルがシリアの首都ダマスカスを空爆し、シリア軍顧問として活動中の隊員4人が死亡したと発表した。シリア軍部隊でも多数の死者が出ているとしている。イラン国営テレビは、隊員の住居が攻撃されたと報じた。

 イランはシリア内戦で政府側を支援して軍事顧問を派遣している。パレスチナ自治区ガザの戦闘ではイスラム主義組織ハマスを支援しており、戦闘が始まって以来、革命防衛隊がイスラエルの攻撃による隊員の死亡を発表するのは3度目だ。死者は計7人になった。

 イラン外務省報道官は20日、「イランは、イスラエルの組織的テロに対して同等の行動を取る権利がある」との声明を発表、報復を示唆した。イランが支援する中東各地の武装組織が、イスラエルや米軍への攻撃を激化させるのは必至だ。

 ガザ情勢を巡り中東の緊張が高まる中、米国のバイデン大統領は19日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話で会談した。米ホワイトハウスによると、両首脳はイスラエルとパレスチナ国家の「2国家共存」の可能性について協議した。バイデン氏は実現を支持する考えを強調した。

 ネタニヤフ氏は18日の記者会見で2国家共存を拒否する考えを示しており、バイデン氏が方針転換を働きかけた可能性がある。両首脳の電話会談は昨年12月下旬以来で、両者の溝が深まっているとの指摘もある。

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