県内の地価を評価する評価員の寺沢秀文代表幹事(不動産鑑定士)=下伊那郡松川町=は「新型コロナで経済が落ち込み、地価にも影響が出た。早期回復は難しい」とする。
住宅地の平均価格は、1平方メートル当たり2万5千円。上昇したのは松本市17地点や長野市10地点など計45地点で、前年より11地点減った。市町村別では北佐久郡軽井沢町が9年連続、塩尻市が4年連続で上昇した。
県内で下落率が最大の地点は長野市豊野町豊野の前年比マイナス13・1%。同じく台風19号災害で浸水被害が出た千曲市杭瀬下がマイナス5・0%と続いた。寺沢さんは「被災箇所の購入意欲は長期的に見ると減退する傾向にあるが、防災対策をしっかりすれば回復する」と見通した。
商業地の平均価格は、1平方メートル当たり5万3100円。上昇地点は軽井沢町1地点と白馬村2地点にとどまり、前年より13地点減った。下落率が最大の地点は、台風19号で浸水被害があった飯山市南町のマイナス5・1%だった。
白馬村はプラス15・4%で、1991年以来29年ぶりに上昇。「新型コロナなどで観光客は少ないが、投資する外国資本の購入意欲は衰えていない」(寺沢さん)とし、これまで多かったオーストラリアに加え、中国やシンガポールなどのアジア資本が増えているという。
県は今回、林地4地点を含む77市町村の401地点で調査。前年から2地点増えた。
(9月30日)
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