業績が低迷している三菱自動車工業は、コスト削減を進めるため、いったん妥結していた冬のボーナスの水準を、2割減らすことになりました。
三菱自動車は新型コロナウイルスの影響などで今年度1年間の業績が3600億円の最終赤字になる厳しい見通しを示しています。
関係者によりますと、会社側は業績の立て直し策の一環として、国内の従業員およそ1万3000人を対象に冬のボーナスを2割減らすことを労働組合側に提案し、合意しました。
三菱自動車ではことし春の労使交渉で冬のボーナスについて、例年より低い2.65か月分を支給することで合意していましたが、さらに2.05か月分に引き下げる形となりました。
労使がいったん合意したボーナスの水準を引き下げるのは、リコール隠しの問題で深刻な業績不振に陥った2004年以来となります。
三菱自動車では、来月中旬から国内でおよそ550人を対象に希望退職を募るなど、人件費の削減を進める方針です。
このほか新型コロナウイルスの影響を受けて、業績が悪化している全日空やオリエンタルランドなどでも冬のボーナスを大幅に減らす動きが相次いでいます。
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