27日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日に比べ200円ほど安い2万3300円近辺で推移している。欧米での新型コロナウイルスの感染急拡大への警戒から、前日の欧米株式相場が大幅に下落。この流れを受け、東京市場でも投資家のリスク回避姿勢が強まった。
米国では前週末に新型コロナの1日あたり感染者数が8万人を超え、7月の記録を上回って過去最多を更新した。欧州でも感染再拡大の勢いは止まらず、ドイツで小規模な都市封鎖を検討していると伝わった。経済活動に対する制限が再び強まり、世界的に景気が減速するとの懸念が広がった。
米追加経済対策を巡る与野党協議はいまだ合意に至っておらず、早期実現への期待が後退したことも相場の重荷となっている。国内では主要企業の決算発表が本格化するなか、業績が良好な銘柄の一角には利益確定売りが出ている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落。
富士電機、日東電、NTNが安い。前日に今期の営業利益を上方修正した日電産も下落している。一方、キヤノン、キッコマン、味の素などが買われている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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