ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、戦争犯罪の容疑で3月にロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したオランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)を電撃訪問した。同地での演説で、ウクライナに侵攻したロシアの「侵略犯罪」を裁く特別法廷を設置するよう訴えた。ゼレンスキー氏はこれに先立つ3日、露首都モスクワの宮殿クレムリンがウクライナの無人機攻撃を受けたとのロシアの主張について、ウクライナの関与を明確に否定した。
ロイター通信によると、ゼレンスキー氏はハーグでの演説で、「われわれはここハーグで、(プーチン氏の)別の姿を見たいと願っている」と述べ、プーチン氏がハーグの法廷で裁きを受けるべきだと訴えた。「侵略者は正義の力を存分に感じなければならない。これはわれわれの歴史的な責任である」とも強調した。
ICCは3月17日、ウクライナの子供の拉致に関与した疑いがあるとして、戦争犯罪の容疑でプーチン氏に逮捕状を出していた。
ゼレンスキー氏はオランダ滞在中、ルッテ同国首相やベルギーのデクロー首相とも会談。13~14日にドイツを訪れ、14日にショルツ独首相とも会談する。
ゼレンスキー氏は一方、露クレムリンへの「無人機攻撃」について、「(ウクライナは)プーチンもモスクワも攻撃していない。自国領土で戦っている」と関与を否定した。ブリンケン米国務長官も3日、「(露側の主張の真偽は)全く分からない」とし、ロシア発の情報に懐疑的との認識を示した。
メドベージェフ露国家安全保障会議副議長はこれに対して3日、交流サイト(SNS)で「ゼレンスキーと取り巻きを物理的に破壊する以外の選択肢は残っていない」とし、ゼレンスキー氏を殺害すべきとの考えを示唆した。ボロジン露下院議長も同日、SNSで、ゼレンスキー政権を「停止させ、滅ぼすことが可能な兵器の使用を(露政権に)要請する」と表明した。核兵器使用を念頭に置いたものとみられる。
露捜査当局は無人機攻撃を「テロ事件」として捜査している。(ロンドン 板東和正、ワシントン 大内清)
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