ロシアの侵攻を受けるウクライナが大規模な反転攻勢に踏み切ってから、8月上旬で2カ月。最近は南部の前線で攻勢を強め、露国内への無人機(ドローン)攻撃も実行している模様だ。
南部ザポロジエ州で戦闘、露軍側に一定の損失
「命を尊重する全世界の人々の力は悪に勝つのに十分だ。我々は正義の勝利を確実にできる」。ウクライナのゼレンスキー大統領は7月31日のビデオ演説でこう訴え、前線の兵士や国民を鼓舞した。
国土の約2割を占領されているウクライナは、奪還へ向けて6月上旬に反攻を開始した。露軍の堅い守りに阻まれて戦況は膠着(こうちゃく)状態が続いたが、7月下旬以降は南部ザポロジエ州の前線で攻勢を強めている模様だ。
米紙ニューヨーク・タイムズは7月26日、ウクライナ軍が米欧の訓練を受けた数千人規模の部隊を追加投入し、ザポロジエ州で主要な攻撃作戦に着手したと報道。米シンクタンク「戦争研究所」も、ウクライナ軍が26日に同州西部ロボティネ村を目指す大規模作戦を開始し、村の東2・5キロ以内の地点まで前進した可能性があると分析している。
ウクライナ軍は、露占領下の南部クリミア半島とロシア南西部を結ぶアゾフ海沿岸の「陸の回廊」を寸断し、露軍の補給ルートを機能不全に陥らせたい考えだ。ロボティネからさらに南下すれば、沿岸の拠点都市メリトポリへ通じる要衝トクマクに至る。
ゼレンスキー氏は同27日、ザポロジエ州との境界に近い東部ドネツク州スタロマイオルスケ村を軍が奪還したとする動画を発表。ドネツク州南部の港湾工業都市マリウポリにもわずかに近づいた形で、こうした動きが局面を打開するかが注目される。
一方のプーチン露大統領は同じ日、国営テレビの取材に「ザポロジエ方面を中心に戦闘が激化した」と発言。露軍側の一定の損失を認めつつ、「反撃の試みは全て退け、敵に大きな…
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