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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は24日、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラム組織ハマスとの戦闘について、イスラエル側は「重い代償」を払っていると述べた。地上作戦開始後のイスラエル側の死者は150人を超えている。一方、ハマスは同日、難民キャンプにイスラエル軍の空爆があり、70人が殺害されたとした。
イスラエル国防軍（IDF）によると、23日以降にイスラエル兵十数人が殺害され、地上作戦開始後のイスラエル側の死者は154人に上った。
24日はこれまでで最多規模の死者数が出た。それでもネタニヤフ首相は、戦い続ける以外の「選択肢はない」と述べた。
こうした中、ハマスが運営するガザ地区の保健省は24日、同地区の難民キャンプが攻撃され、70人が殺害されたと発表した。
同省によると、戦闘が始まった10月7日以降、ガザ地区では2万人以上が死亡し、5万4000人が負傷している。死者のほとんどは女性や子供という。
「長い戦争になる」
直近のイスラエル兵の犠牲について言及したネタニヤフ氏は、「ガザ地区での戦闘における非常に難しい一日を終え、難しい朝を迎えている」と述べた。
それでも、自軍は「最後まで全力で」作戦を継続するとし、目標はハマスの排除とガザ地区で拘束されている人質の安全な帰還だと繰り返した。
「はっきりさせておこう。これは長い戦争になる」と、ネタニヤフ氏は付け加えた。
24日、イスラエルの戦車隊指揮官アリー・レイン氏の死亡が発表された。イスラエル側の154人目の死者となった。
ロイター通信はIDFの声明を引用し、IDFがこれまでの作戦で8000人以上のパレスチナ人戦闘員を殺害したと伝えた。
10月7日のハマスによる奇襲では、イスラエル側で約1200人が殺害され、約240人が人質に取られた。これを受け、イスラエルは報復作戦を開始した。
イスラエルはこれまで、民間人の犠牲者を出さないための措置を講じていると強調。ハマスが人口密集地に潜伏していることが、民間人の死亡につながっているとイスラエルはハマスを非難している。
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難民キャンプに空爆、70人死亡とハマス
ガザ地区の保健省は24日、中部アル・マガジ難民キャンプにIDFの空爆があり、少なくとも70人が殺されたと発表した。
同省の報道官は、この地域には多数の一般世帯が暮らしていることから、死者数はさらに増えるだろうと述べた。
現場近くのアル・アクサ殉教者病院には数十人の負傷者が運ばれた。映像では子供たちの顔が血まみれになり、遺体を収容する袋が屋外に積み上げられている様子が確認できる。
IDFはこの報告について調査中だと、BBCに述べた。
ガザ地区の保健省によると、24日夜に家屋3棟が攻撃を受けた。
同省のアシュラフ・アルクドラ報道官は、人口が密集する住宅地が破壊されたとしている。
パレスチナ赤新月社によると、IDFの「激しい」空爆で、アル・マガジ難民キャンプと、アル・ブレイジ難民キャンプおよびアル・ヌセイラット難民キャンプを結ぶ主要道路が閉鎖され、「救急車や救助チームの活動が妨げられている」。
IDFはBBCにあてた声明で、「アル・マガジ難民キャンプで衝突があったとの報告」を受けたと述べた。
「ハマスのテロリストが、ガザ地区の民間人居住区内で活動しているという困難な状況にも関わらず、IDFは民間人への被害を最小限に抑えるために、実行可能な措置を講じるなど、国際法の順守に努めている」
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