イスラエル首相「国際圧力に屈せず」対ハマス戦闘激化、兵士犠牲増加も：時事ドットコム - 時事通信ニュース

2023年12月14日21時35分

１３日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の爆撃後にがれきの中を捜索する住民（ＡＦＰ時事）

　【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は１３日、イスラム組織ハマスとの戦闘に関し「勝利するまで継続する。大きな痛みや国際社会の圧力に直面しても、われわれを止めるものはない」と述べ、国際的な批判があってもハマスが壊滅するまで作戦を継続すると明言した。バイデン米大統領は１２日、ネタニヤフ氏の強硬姿勢について「国際社会で支持を失い始めている」と苦言を呈していた。

対イスラエル攻撃、７割が支持　「ハマス壊滅せず」も同水準―パレスチナ調査

　ハマスとの戦闘は激化し、イスラエル軍兵士の犠牲者が増えている。ロイター通信によれば、イスラエル軍は１３日、過去２４時間で基地司令官を務める大佐ら１０人が死亡したと発表した。１日当たりの死者としては１１月以降で最多。ハマス側は「イスラエルが長く駐留するほど死者は増える」と主張し、ネタニヤフ氏をけん制した。
　イスラエル軍は１４日、ガザ北部ベイトラヒヤのカマルアドワン病院で、ハマス戦闘員７０人以上が武器を持って投降したと発表した。公開した動画では、多数の男が両手を挙げて歩き、上半身裸で所持品を引き渡す姿が映されている。国連によると、イスラエル軍は同病院の院長や職員約７０人を拘束したままで、拘束中に殴打されたとの証言もあるという。
　一方、サリバン米大統領補佐官（国家安全保障担当）は１４日からイスラエルを訪問。米高官によると、民間人の犠牲者を減らすため、ハマスに対する攻撃をより正確に実施するようイスラエル側に働き掛ける見通しだ。

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