来年初めに韓国に軍事的挑発、金正恩氏が直接指示か…韓国情報機関が異例の発表 - 読売新聞オンライン

　【ソウル＝中川孝之】韓国の情報機関・国家情報院（国情院）は２８日、北朝鮮が来年初めに韓国に対する軍事的挑発を強行する可能性が高いと判断していると文書で発表した。 金正恩（キムジョンウン） 朝鮮労働党総書記が直接指示したとしている。

　国情院が把握した正恩氏の指示を公開するのは異例だ。来年は韓国総選挙（４月）と米大統領選（１１月）を控えており、北朝鮮に探知能力を示し、警告を送る狙いとみられる。

　発表によると、正恩氏が側近たちに「来年初め、（韓国に）波紋を起こす方案を準備せよ」と述べたという。指示した時期などは明らかにしていない。

　元偵察総局長の 金英哲（キムヨンチョル） 氏が今年６月、対韓国工作を管轄する統一戦線部顧問に起用されるなど、挑発に関わったことがある人物が最近、要職に再起用されていることも挑発の前兆として指摘した。

　北朝鮮は２０１６年４月の韓国総選挙を前に、核実験や「テポドン」と称する事実上の長距離弾道ミサイルの発射などを強行した。

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