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「諦めない」「志村さん大好きでした」〝亡命〟の周庭さん、民主化の願いに日本への愛着も - 産経ニュース

2021年6月12日、香港の刑務所を出所した周庭氏(中央)(AP=共同)

2014年の香港民主化運動「雨傘運動」でリーダーシップを発揮した周庭(アグネス・チョウ)さんが事実上、亡命を宣言した。香港の「民主の女神」とも呼ばれるようになった周さんは、これまでに警察による弾圧など、香港政府側との闘いの日々をSNSなどで逐次発信。その言動は世界中で注目を集めてきた。独学で学んだという日本語が流暢で、日本への愛着をうかがわせる発信も多い。

「日本は若者の投票率が低いと聞いている。民主選挙の大切さを訴えたい」(2015年5月)

日本の学生らとの意見交換を目的とした翌6月の初来日を前に、抱負をそう語った。日本のアニメやアイドルグループのファンでもあり、日本語は独学で勉強。当時は18歳で、「秋葉原やコンサートなどに行って、日本の文化に触れたい」と若者らしい思いも明かした。

「日本政府も圧力を」(19年6月10日)

香港でこの前日に行われた、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模デモに参加後、来日して記者会見。改正案が可決されれば、香港の一般市民だけでなく、在留邦人やビジネスマン、日本からの観光客の安全にも影響が及ぶとして、日本政府にも改正案撤回を香港政府に強く求めるよう訴えた。

「私たち香港人は諦めない」(同年10月23日)

香港政府が逃亡犯条例改正案を正式に撤回したことを受けて、ツイッター(現X)にメッセージを投稿。デモ参加者らに対する警察からの暴力的な制圧により、「何人が重傷となったのか、目を失ったのか、性的暴力を受けたのか、殴られたのか、逮捕されたのか、もう数えきれません」などとつづった。その上で、「改正案は撤回されましたが、私たちの命も、社会のシステムも、全て権力乱用の警察に支配されています。だから、私たちは引き続き反抗しないといけません。私たち香港人は諦めません」と決意表明した。

「いつも志村どうぶつ園を観てました。大好きでした」(20年3月30日)

新型コロナウイルスに感染し入院していたコメディアン、志村けんさんが前日29日に死去。志村さんが生前、出演していたテレビ番組を挙げ、弔意を示した。

「最も怖かった」(同年8月11日)

香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で同月10日に逮捕され、翌11日に保釈。報道陣を前に、「これまで香港の社会運動に参加してきて4回逮捕されたが、最も怖かった」などと語った。現地報道などによると、逮捕容疑は、インターネット上で外国政府が香港に制裁を加えるよう働きかけたとされる。1カ月半前に国安法が成立しており、周氏は当時所属していた政治団体の解散を宣言。しかし、香港警察当局は同法可決後も容疑に該当する行為が続けられていたと強調した。

「やせて衰弱したので休みたい」(21年6月)

無許可集会を扇動した罪などで20年12月に実刑判決を受け、同月12日に出所。その後、インスタグラムで心境を吐露した。出所当日、待ち構えていた報道陣の問いかけには答えず、無言で迎えの車に乗った。香港からのテレビ中継では、白いTシャツにマスク姿で、獄中生活でやつれたように見えていた。

カナダの大学院に留学、亡命宣言

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