(CNN) イスラム組織ハマスの報道官は15日までに、パレスチナ自治区ガザ地区に張り巡らされたトンネルは注水に耐えることを念頭に設計されていると発言した。
ハマスのオサマ・ハムダン氏がレバノン首都ベイルートでの記者会見で述べた。イスラエル軍による注水の可能性が報じられていることについて聞かれ、答えたもの。
ハムダン氏は「トンネルを建設したのは豊富な訓練と教育を積んだ技術者で、注水を含め占領勢力による全てのありうる攻撃を考慮に入れた。(トンネルは)抵抗の不可欠な一部であり、あらゆる結果と予想される攻撃を念頭に置いている」と述べた。
イスラエルは先日、米国に対し、一部のトンネルに「限定的に」海水を注水する「慎重な試験」を始めたと説明。作戦の規模を拡大して、トンネル網を大規模に劣化させることが可能なのか見極める狙いがあると明らかにした。
イスラエルの当局者は米国側に、注水は拘束中の人質がいないとみられる場所でのみ実施すると請け合っている。
これとは別に、ハムダン氏はさらなる人質解放に向け新たな交渉が行われるかにも言及した。交渉進捗(しんちょく)への期待値を下げる狙いとみられ、「ガザ侵略を完全に停止して抵抗側の要求に応じるまで、交渉や人質の帰還はない」としている。
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