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ロシアの滑空爆弾に手こずるウクライナ、近く入手のF-16戦闘機で形勢逆転も - Forbes JAPAN

欧州諸国が使っていたF-16戦闘機が、ロシアと戦うウクライナの支援でできることはたくさんあるが、これらの戦闘機がまず最初に何をすべきかが明確になってきている。それは、滑空爆弾を投下するロシア軍機を撃ち落とすことだ。

ロシア軍のスホーイ戦闘爆撃機は約965kmに及ぶ戦線の大部分で、約40kmかそれ以上離れたところから精密誘導の滑空爆弾を投下し、ウクライナ軍の部隊や民間人をほぼ無分別に攻撃することができる。

ウクライナの軍人オレクサンドル・ソロニコによると、滑空爆弾はウクライナ兵の間で「最大の恐怖のひとつ」になっているという。

ウクライナ軍が現在保有する戦闘機では、滑空爆弾を投下する敵の爆撃機を制止できない。一方、ウクライナ軍が将来入手するF-16などの戦闘機は反撃できるはずだ。


戦争が始まってからの1年間、ロシア軍機は無誘導爆弾を投下したり無誘導ロケット弾を発射するために、前線の真上を超低空で飛行した。

このような攻撃はリスクを伴う。その危険性は、ウクライナ軍が西側製の防空システムを獲得するにつれて増した。最初の1年間で、ウクライナ軍はロシア軍機を約70機撃墜した。

そして今年初め、ロシア空軍は米空軍を手本にして戦闘爆撃機に翼付きの衛星誘導爆弾を装備し始めた。この爆弾を何万フィートもの高度から投下した場合、約40km滑空させて、狙った地点から約100m以内に命中させることができる。

攻撃に滑空爆弾のUPAB-1500とFAB-500を用いることで、ロシア軍機はウクライナの地上に設置されている防空システムのほぼ射程圏外にとどまることができる。

こうした長距離攻撃により、ウクライナ空軍のスホーイSu-27やミコヤンMiG-29といった戦闘機が、爆弾を投下させないようロシア軍機を迎撃することは、ほとんど不可能になっている。ロシア軍がS-400防空ミサイルシステムを展開しているため、ウクライナ空軍のパイロットは前線上空のウクライナ側にとどまらざるを得ず、そこからR-27空対空ミサイルを発射してもロシア軍機には届かない。

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