国土交通省は9月24日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の会合で、北陸新幹線金沢―敦賀間で入札不調が発生したり、敦賀駅など福井県内3カ所で工期が逼迫したりしていると報告した。上原淳鉄道局長は「開業に影響を及ぼさないよう、工期短縮の方策を取って努力している」とし、2023年春の開業は可能としているが、PTメンバーからは開業の遅れを懸念する声も出た。
自民党北陸新幹線整備PTの会合でも報告。高木毅座長(衆院福井2区)は「厳しい状況は理解できるが、PTとしては安全に気を付けながら、工期を短縮して取り組んでほしいということに尽きる」と述べた。
与党PTは非公開。国交省が各区間の工事の進捗状況を説明した。金沢―敦賀間は工事に専門性が求められる高架橋区間が多く、対応できる業者が限られるため、落札業者が決まらない入札不調などが一部で発生している。あわら市と石川県の境に位置する加賀トンネル、敦賀駅、同駅高架部の3カ所では、トンネル内でのクラック(割れ目)の発生や人員、資機材の不足などで工期が逼迫しているという。
会合後、細田博之新座長は記者団に「北陸では工事上の支障が生じ、新型コロナウイルスの流行による混乱もあった。(国交省から)完成時期なども含めて、年末に掛けて十分精査したいとの指摘があった」と述べた。
国交省は21年度予算の概算要求で、3区間の建設費について要求額を示さない「事項要求」を盛り込む方針も説明。与党、自民両PTは最大限の国費増を求めていくことで一致した。
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