「ドコモ口座」だけでなく、決済サービスの「PayPay」や「Kyash」を通じても銀行口座に預けられたお金が不正に引き出される被害が相次いでいます。
ゆうちょ銀行とPayPayの2社によると、ゆうちょ銀行口座の預金がPayPayを通じて不正に引き出されたことが確認されていて、2020年1月以降の8か月間で17件、総額約141万円に上っています。PayPayは全額を補償します。
ゆうちょ銀行では、電子決済サービスの「Kyash」を通じた不正出金もあり、3件合わせて23万円の被害が出ています。Kyashも全額を補償します。
ほかにも「LINE Pay」を通じた出金被害も確認されていて、2件合わせて49万8000円に上っていますが、LINE Pay によると、いずれも「ドコモ口座」で発生したような、第三者による不正引き出しではないとしています。
ゆうちょ銀行によると、口座と連携する際に本人確認で2種類の要素を必要とする「2要素認証」を導入していませんでした。今後、PayPayやLINE Payなどを含む8社とのひも付けや入金を順次停止します。16日午後4時から開いた緊急会見でゆうちょ銀行の田中進副社長は、『当行としても口座開設の手順や方法を見直すべき』と述べ、『諸般の事情でゆうちょ銀行の口座残高を確認できない人に対して、何らかの手段で確認できるように調整していく』とコメントしました。
また、第三者が「イオン銀行」の口座情報や個人情報を不正に入手し、口座情報とKyashをひも付けて、預金を不正に引き出していたことも判明。Kyashによると、これまでに確認されている被害は1件30万円で、全額を補償する方針です。
高市早苗総務大臣や金融庁も注意喚起
相次ぐ貯金の不正引き出しを受けて、高市早苗総務大臣は9月15日の会見で、消費者側に対して『銀行口座の記帳をしてほしい』とし、銀行側に対しては、『責任をもって対応してほしい』と呼びかけました。
また、金融庁は銀行や決済事業者に対して、『本人確認のプロセスで脆弱性がないか確認してほしい』とし、本人確認方法については、『キャッシュカードの暗証番号に加え、ワンタイムパスワードなどを含む複数の認証手段を組み合わせて、堅牢な認証手続きを行うよう求めました。
さらに、本人確認や認証手続きにおいて、問題や脆弱性が確認された場合は、口座連携や口座への入金機能を停止するよう要請しました。
source:ゆうちょ銀行 , LINE Pay , Kyash , 金融庁
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