22日の東京株式市場で日経平均株価は反落しそうだ。新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る不透明感で21日の米株式相場が下落しており、日本株の売りにつながるだろう。一方で、米追加経済対策の与野党協議が続いており、何らかの合意があるとの期待から下値は固いとみられる。日経平均の前日終値(2万3639円)からの下げ幅は100~200円程度にとどまるだろうとの声があった。
21日の米ダウ工業株30種平均は反落し、97ドル安だった。ブラジル政府が同国で実施中の英アストラゼネカとオックスフォード大の新型コロナワクチンの臨床試験で被験者が死亡したことを明らかにした。ワクチン開発が遅れ、景気回復にも時間がかかるとの連想から売りが優勢となった。
2020年7~9月期決算で契約者数の伸びが鈍化した動画配信のネットフリックスは7%安。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体関連も下げ、ナスダック総合株価指数は反落した。ダウ平均、ナスダックがそろって下げたことで、22日の日本株市場ではバリュー(割安)株、グロース(成長)株がともに売りが先行する展開になりそうだ。
個別では、パナソニック(6752)など電気自動車(EV)関連に注目が集まる。米EVメーカーのテスラが21日発表した2020年7~9月期決算で、調整後の1株あたり利益(EPS)が市場予想を上回り、時間外で株価が上昇した。中国を中心にEVの販売が伸びており、関連部品などを手掛ける国内企業の株価が動意付く可能性がある。
東証1部の売買代金は21日まで8営業日連続で2兆円を割り込んでいる。今後本格化する主要企業の4~9月決算や米大統領選の趨勢を見極めようとする雰囲気が強い。きょうも午前の売買一巡後は短期売買中心の方向感に欠ける動きとなりそうだ。
日本百貨店協会は14時30分に9月の全国百貨店売上高を発表する。中外薬(4519)やディスコ(6146)などが決算を発表する。米国では、大統領候補の討論会が開催される。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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