エルサレム北部のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で27日夜、銃撃があり、イスラエル警察によると、7人が死亡、3人が負傷した。銃撃した男はパレスチナ人で、死傷者はいずれもユダヤ人とみられる。イスラエルでは昨年末、対パレスチナ強硬派の極右政党が参加する新政権が発足。イスラエル、パレスチナ双方による暴力の応酬が激化し緊張が高まっている。
26日にはイスラエル軍が占領するヨルダン川西岸ジェニンで軍が過激派を急襲、衝突となりパレスチナ人10人を殺害。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは27日未明、ロケット弾を発射、軍は報復としてガザを空爆した。ハマスの報道官は銃撃について「英雄的な作戦はジェニンの報復だ。占領者(イスラエル)との闘いは続く」と語った。
国連のグテレス事務総長は銃撃を非難し「テロ行為を正当化する理由は決して存在せず、誰も容認すべきではない」と表明、双方に自制を求めた。(共同)
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