【NQNニューヨーク=古江敦子】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前営業日の25日に比べ37ドル90セント(0.1%)高の2万9910ドル37セントで終えた。米政権の移行が円滑に進むとの見方や新型コロナウイルスのワクチン普及の期待から買い優勢となった。感謝祭の翌日とあって売買は盛り上がりを欠いた。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、111.444ポイント(0.9%)高の1万2205.846、機関投資家の多くが運用の参考とするS&P500種株価指数は反発し、8.70ポイント(0.2%)高の3638.35で終えた。ともに過去最高値を更新した。
トランプ大統領は26日、「大統領選の選挙人投票でバイデン前副大統領の勝利が確定すればホワイトハウスを去るか」との記者団の質問に対し「きっとそうする」と政権に居座る可能性を否定した。来年1月に発足する新政権に円滑に移行し、経済政策の策定が進むとの見方が広がった。
新型コロナウイルスのワクチンの普及期待も投資家心理を支えた。市場心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は20.84と9カ月ぶり低水準で終えた。一時は不安心理が高まった状態とされる20を下回った。20割れは2月以来。
ダウ平均は小幅安に転じる場面もあった。今週に初めて3万ドルを超え、短期的な過熱感から利益確定売りが出やすい。足元で上げていた資本財や金融など景気敏感株に下げが目立った。
バイオ製薬のアムジェンや半導体のインテル、機械のハネウェル・インターナショナルなどが上昇した。スマートフォンのアップル、グーグルの親会社アルファベット、ソフトウエアのマイクロソフトなど主力ハイテク株も総じて上げた。
一方、映画・娯楽のウォルト・ディズニーや石油のシェブロン、銀行のJPモルガン・チェースは下げた。
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