ミャンマーでは大型のサイクロンが上陸し、暴風や大雨で家屋が倒壊するなどの被害が出ています。軍と対立する民主派勢力は、イスラム教徒の少数派、ロヒンギャの人など435人が死亡したと明らかにし、犠牲者はさらに増えるとの見通しも示しています。
ミャンマーでは、大型のサイクロン「モカ」が今月14日、西部ラカイン州に上陸しました。
暴風や大雨で鉄塔や家屋が倒壊するなど大きな被害が出ていて、15日には軍トップのミン・アウン・フライン司令官が現地を訪れ、被害状況を視察しました。
これまでのところ、軍は詳細な被害状況を発表していませんが、軍と対立する民主派勢力の組織「国民統一政府」は、16日までに国内避難民となっているイスラム教徒の少数派、ロヒンギャの人など、ラカイン州や中部マグウェ管区で435人が死亡したと明らかにしました。
現地では道路が寸断され、停電が続いていることから、正確な被害の実態をつかむことができないとして、犠牲者はさらに増えるとの見通しも示しています。
今回のサイクロンでは、隣国のバングラデシュでも南部で家屋2000棟が全壊していて、被害の拡大が懸念されます。
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