【北京=三塚聖平】日米韓3カ国が安全保障面で協力強化に動いていることを、中国の習近平政権は「中国包囲網」の強化につながるとして警戒している。習政権は、台湾の頼清徳副総統の立ち寄りを許したとして米国に反発し、19日に台湾周辺で軍事演習を行った。
中国外務省の汪文斌報道官は18日の記者会見で、日米韓首脳会談について「陣営対立や軍事グループをアジア太平洋地域に引き入れるくわだては人心を得ず、地域国の警戒と反対を引き起こす」と非難した。
習政権は、米国が同盟国などとアジア太平洋地域で協力を進めていることを「アジア太平洋版NATO(北大西洋条約機構)」などと呼んで警戒をあらわにしている。硬軟両様の手法で3カ国の連携にくさびを打つ構えを見せている。
一方、中国人民解放軍で台湾方面を管轄する東部戦区の報道官は19日、台湾周辺で軍事演習やパトロールを同日行ったと発表した。報道官は談話で「これは『台湾独立』分裂勢力と外部勢力が結託した挑発に対する重大な警告だ」と強調。頼氏が南米パラグアイ訪問に際して米国に立ち寄ったことへの対抗措置との事実上表明した。
演習は艦船と航空機の連携に重点を置いており、「実戦能力」の検証を行ったと説明した。中国国営中央テレビによると、海軍の多数の駆逐艦や護衛艦、空軍の戦闘機、ロケット軍などの部隊が加わった。
中国軍は今年4月、台湾の蔡英文総統が訪米してマッカーシー米下院議長と会談した後、台湾周辺で軍事演習を実施。その際の演習期間は3日間で、国産空母「山東」も参加した。
from 世界 - 最新 - Google ニュース https://ift.tt/1N3juSk
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "習政権は「包囲網」と警戒 頼氏訪米では軍事演習 - 産経ニュース"
Post a Comment