ロシアのベテラン民主派政治家、グリゴリー・ヤブリンスキー氏はウクライナとの和平を呼びかけ、自身の政治生命で最後になるかもしれないプーチン大統領への挑戦を仕掛けている。
ロシア大統領選挙にこれまで3回出馬したヤブリンスキー氏は、来年の大統領選でプーチン氏に挑むことを検討中だ。ただ、前回2018年の選挙では1%程度の票しか得られず、今回出馬するとしても結果に幻想は抱いていない。
モスクワからオンラインでのインタビューに応じたヤブリンスキー氏は「結果は今の段階で言える。投票率75%、プーチン氏の得票率は78%だ」と語った。
ロシア上院は7日、大統領選の日程を来年3月17日に設定した。ウクライナでの戦争に対する市民の支持を演出すべく圧勝を収めようと政府当局者が決意する中で、プーチン氏は5期目を目指す立候補を表明すると広く見込まれている。同氏に反対する政治家はほぼ全員が刑務所または外国におり、ヤブリンスキー氏のような声は政治議論の片隅でかろうじて生きながらえている。
民主派政党ヤブロコの創設者でもある同氏(71)は、10月26日に約2年ぶりにプーチン氏と会談。会談は1時間半にわたり、「極めて真剣な会話」をしたという。休戦と和平交渉の必要性をプーチン氏に説いたが、「結論は出なかった」と述べた。
ソ連崩壊以降に北大西洋条約機構(NATO)がロシア国境に向かって拡大し続けていることで、プーチン氏は「ベルサイユ・シンドローム」にかかっているとヤブリンスキー氏は指摘。第1次大戦後の賠償金への不満がヒトラーの台頭を許したドイツの状況になぞらえた。
ただ、ヤブリンスキー氏の主なメッセージは、欧州で第2次大戦後最悪の戦争を終結させる交渉に臨むよう米国とその同盟国に求めるというものだ。その交渉はウクライナが現在支配する「領土の80%を保全することについてだ」と語った。ウクライナはロシアからの領土奪回に苦戦し、過去1年にわたり戦線がこう着している。
和平交渉は「1カ月以内に始まるかもしれないし、1年または2年かかるかもしれないが、その時はやってくる。これは不可避だ」と主張し、「人々が死んでいくのを止める必要がある。われわれはおぞましい対価を支払っており、ウクライナの破壊は続いている」と述べた。
原題: Putin’s Last Liberal Critic Says Deal to End War Is ‘Inevitable’(抜粋)
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