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ウクライナ東部バフムト巡る攻防続く、南部でも病院など砲撃 - ロイター (Reuters Japan)

[キーウ/バフムト 27日 ロイター] - ロシア軍は27日もウクライナ東部と南部への攻撃を続けた。東部ドネツク州の激戦地バフムトを巡る攻防が激しさを増す中、ロシアのラブロフ外相は、西側諸国はロシアを破壊するために「戦場で」ロシアを負かすことを望んでいるとの認識を示した。

ロシア軍は27日もウクライナ東部と南部の都市への攻撃を続けた。東部ドネツク州の激戦地バフムトの攻防が激しさを増す中、ロシアのラブロフ外相は西側諸国はロシアを破壊するために「戦場で」ロシアを負かすことを望んでいるとの認識を表明。シルアノフ財務相は、ロシアの2023年の財政赤字が政府想定を上回る可能性があると述べた。写真は東部ドネツク州バフムト付近に展開するウクライナ軍(2022年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)

ウクライナに対する「特別軍事作戦」が当初の計画通りに進まない中、ロシア軍は数カ月にわたりバフムト制圧を目指し攻撃を継続している。同市を制圧すれば、ロシア軍はドネツク州の2大都市、クラマトルスクとスラビャンスクへの足がかりが得られる。

ロイターの記者は、バフムトの大規模な集合住宅で火災が発生しているのを目撃した。市内では道路に瓦礫が散乱し、ほとんどの建物の窓が吹き飛ばされている。同市の人口はロシアによる侵攻前は約7万人だったが、現在は高齢者を中心に約1万人という。

バフムトより北に位置するルガンスク州のスバトベとクレミンナでも、ウクライナがロシア軍の防衛線を突破しようと激しい戦闘が起きている。

英国防省は「(バフムトやスバトベ周辺で)ロシア軍による小規模な攻撃が引き続き頻発しているものの、占領地域はほとんど変化していない」と分析している。

ウクライナ軍参謀本部は27日、過去24時間にルガンスク州の2つの集落とドネツク州の6つの集落でロシア軍の攻撃を撃退したと発表。南部のヘルソン市とザポロジエ州のほか、ロシアとの国境に近い北東部ハリコフ州に対するロシア軍の攻撃が激化しているとも明らかにした。

ウクライナのティモシェンコ大統領府副長官によると、ヘルソン市ではロシア軍が病院の産科病棟を砲撃した。負傷者はおらず、患者と職員は避難所に移動したという。

26日にはロシア・サラトフ州のエンゲリス空軍基地に近づいたウクライナの無人機(ドローン)が撃墜され、この際に落下した残骸で3人の兵士が死亡した。エンゲリス空軍基地はウクライナの前線から数百キロ離れた地点にある。

ウクライナはこの件について直接コメントしていないが、ウクライナ空軍報道官は27日、ロシア軍はこの事件を受け多くの航空機をエンゲリス基地から他の基地に移動させたとし、ロシア軍の夜間の航空活動は「著しく減少した」と明らかにした。

こうした中、ロシア国営タス通信によると、同国のラブロフ外相は26日夜、「米国とその北大西洋条約機構(NATO)同盟国の戦略的目標がわが国を著しく弱体化させる、あるいは破壊するための過程として、戦場でロシアを負かすことであるのは皆が知っている」と語った。

ロシアのプーチン大統領はここ数日、和平協議に前向きな姿勢を示しているが、ラブロフ氏はロシアが併合を宣言した地域をウクライナが認めることなどを依然として前提条件としていることを明確にした。

ウクライナ側は戦況で優位に立っているとし、領土の割譲には決して応じない構えを示している。

ウクライナのゼレンスキー大統領は27日夜の演説で、軍司令部の会議で「近い将来に取る措置を確立した」と表明。「来年に向けて軍とウクライナの安全保障の準備を続ける。決定的な年になるだろう。われわれは冬のリスクを理解している。春に何をすべきか理解している」と述べた。

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