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日経平均、バブル崩壊後高値を更新:識者はこうみる - ロイター (Reuters Japan)

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[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で、日経平均は4日ぶりに急反発。17日に付けたバブル崩壊後高値2万6057円3銭を更新した。

京株式市場で、日経平均は4日ぶりに急反発。17日に付けたバブル崩壊後高値2万6057円3銭を更新した。写真は東京証券取引所で10月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

市場関係者の見方は以下の通り。

●底上げ相場、年末高に期待高まる

<いちよし証券 銘柄情報課長 及川敬司氏>

11月初めに米製薬大手ファイザーPFE.Nが新型コロナウイルスのワクチンの治験で有効性を確認したと発表した際は、これまで売られていたバリュー株が買われる半面、買われていたグロース株が売られる動きがみられた。ただ、きょうの株式市場では全体的な底上げがみられ、主力株をはじめハイテク関連株・景気敏感株などもしっかりしており、売り方の買い戻しがマーケットを押し上げる格好となっている。ややスピード違反的な印象はあるが、上がるときは理屈抜きで上がるというのが株式相場だ。

今年のマーケットの混乱は新型コロナウイルスに端を発したものだったが、コロナをきっかけに成長した産業も多い。企業業績も今期は減益ではあるものの、来期回復する見通しを踏まえると、バリュエーションの過熱感はない。日経平均はきょうもバブル崩壊後の高値を更新しており、過去のしこりがない状態だ。

底上げ相場は今後もバリュー株がグロース株に追いつく形で継続すると考えている。海外投資家は年初から売り越しており、需給的にも十分買い余力がある。加えて、11─12月は買い越しの傾向が多く、株高になりやすい。株高への環境が整っており、年末高に向け期待が高まっている。

●売りポジ解消されるまで上昇続く

<東海東京調査センター シニアストラテジスト 中村貴司氏>

ひと言で言えば、完全な踏み上げ相場となってきた。ワクチン開発による期待が好材料となっているが、その半面、国内要因としてはGoToキャンペーンの一時除外で、本来なら関連銘柄が売られても不思議ではないところ、これらまで上昇した。この点をみても理屈では語れない上昇相場と言える。

その背景にあるのは、積み上がったショートポジションの解消だ。弱いテクニカル指標が点灯しても、すぐに切り返すような強い動きになるため、売り方は耐え切れない。12月のSQ(特別清算指数)算出に向けて、裁定売り残の解消も進むとみられ、なお、需給面だけをみれば上値余地は大きそうだ。

これまでの大幅上昇を踏まえると、バイイング・クライマックスを探る場面にきたのは確かだが、ショートカバーに新たなショートをぶつける投資家がいる間は、それも読み切れない。株価がいったんピークを付けるのは売りポジションが、ある程度解消されてからになりそうだ。それまでは上昇が続くとみている。

●カネ余りを足場としたワクチンバブル、楽観論には警戒も

<みずほ証券金融市場調査部 チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>

日経平均のバブル後最高値更新は、中央銀行の金融緩和によるカネ余りを足場としたワクチンバブルと言えるだろう。3週連続で週明けに新型コロナウイルスワクチン開発の明るいニュースが出て、最高値更新が続いている。

中銀による金融緩和は今後も継続されることがほぼ確実なので、ワクチンに関する話で何かネガティブ材料が出てくると、調整局面に入るきっかけになり得るのではないか。ワクチンについては持続性、副作用などまだ分からないことが非常に多いので、注視が必要だ。明るいニュースに飛びついては、どこかで足場を外されるということもあるので、あたかもコロナ危機が終わったかのように楽観論に傾斜することについては、警戒感を持ってみている。

ただ、金融緩和が継続されるもとでは、何かのきっかけで株価が急落しても下値で買いが入る可能性が高く、「高値圏でのもみあい」という株式市場の大きな構図は変わらないだろう。

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