【ロンドン=工藤彩香】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所は13日、世界の核軍備に関する報告書を発表した。世界の核弾頭の数は減っているものの、プーチン露大統領が、ウクライナ侵攻に際して核兵器使用も辞さない構えを示したことなどから「核兵器が使用されるリスクは冷戦後で最大」と危機感を示した。
米、露、英、仏、中、印、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の9か国が保有する核弾頭数(今年1月時点の推計)は、前年比375発減の1万2705発だった。
最多がロシアで前年比278発減の5977発。2位の米国は同122発減の5428発、3位の中国は前年と同じ350発。北朝鮮は、20発保有すると初めて明示された。
報告書では、核弾頭数が今後10年で増加に転じる予測も示された。増加すれば、冷戦後で初となる。
報告書は、米露で老朽化した核弾頭の解体が進む一方、「全ての核保有国が核兵器の増産や改良を進めており、軍事戦略上の核兵器の役割はより鮮明になっている」と指摘した。今後、核の抑止力を強化する動きが進むとの見通しを示した。
同研究所は「核保有国が軍縮に向け、ただちに具体的な行動をとらなければ、冷戦以来で初めて増加に転じる可能性がある」と警告している。
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